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2017.10.01

#「常用字解」は辞典ではないのだ!

ってことで、かの有名な白川静(しらかわ しずか)氏の「常用字解」をAmazonから中古で購入したのだ。
現在は、第二版が発売されているが、今回はお試しもかねて初版を。

初版について、Amazonでは「1,946字を収録」と書かれているが、正しくは、発行当時の常用漢字表の1,945字+本書の解説に必要な1字「曰(えつ)」が収録されているのだ。

第二版は、平成22年11月内閣告知「常用漢字表」に対応しており、全2,136字を収録なんだと。
で、この「常用漢字表」は、文化庁のHPにPDF(全164ページ)として公開されているのだ。
ちなみに平成22年11月当時の首相は菅さんだったのね。

本来であれば、白川氏の字書三部作「字統」、「字訓、「字通」を購入すべきなんだろうが、さすがに中古本(普及版も)でも高価だし自分には専門過ぎて解読も難しいと…今回は、白川氏作品の入門として「常用字解」にしたのだ。

で、今回のタイトル通り、この作品は辞書や辞典ではなく「字典」…その漢字の読み、画数、旧字形、解説、用例が書かれているんだが、キモになるのがその「解説」なのだ。
対象の漢字について、中国古代の歴史的な背景を踏まえた漢字の成り立ちや本来の意味、そして文化の影響により変化したことなどが書かれているのだ。

本書は見開きで5~6文字となっており、音読みで五十音順に配列されているのだ。
巻末に音訓索引はあるのだが、画数索引もあると目的の漢字を探しやすいと思うのだ。

本書の冒頭で作者が常用漢字表(最初は終戦直後に「当用漢字表」と定められた)について以下のような苦言を述べていたのが印象的だった。
・「器、臭、類、戻」の中にある「大」は本来「犬」であったが、字形を変更したことにより、字の構成的な意味が失われるものとなった。
・「害、告、舎」など、まったく理由のない改変によって、字形本来の意味を表現できなくなっている。
(害…ウ冠と口の間が字形が改変、告…口の上が牛、舎…冠の下が舌)

確かに、活字が現代と異なっているのは知ってはいたが、てっきり活版印刷技術に関係することだと勝手に思っていたのだ。

これは、日本における漢字文化が正しく継承できなくなると思うのだ。
常用漢字表ができたのが敗戦だけの理由ではないにしろ、字形に手を加えた(変更、改変)のは、問題ではないだろうか!!

そんなことで、本書を読むことで、本来の字形やその漢字の成り立ちや意味を知ることができるのだ。

自分は、漢字を覚えるのがとても苦手だったが、本書のような解説を国語の授業に取り入れていたなら、もっと漢字(国語)に興味を持てたと思うのだ。

実は今回、初めて知ったのが、自分の名前の一文字が「常用漢字」じゃ無かったこと。
その一文字は人名漢字にはなっているんだが、常用漢字と人名漢字が同一じゃないんだ…これは驚きだったのだ。

そんな人名漢字については、白川氏作品の入門としてもうひとつオススメの「人名字解」…こちらとペアで使えばベストなのだ。

秋の夜長、「常用字解」のページをめくり、漢字の成り立ちをのんびりと学びたいと思うのだ。

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